[ 世界観 ]


1.基本設定
建築物は木、石、煉瓦などで造られ、移動手段は馬。
魔法や魔物などの不思議要素はないが、ファンタジーならではの不思議な植物や鉱石などは存在する。
大陸に疎らにあった小国が勢力範囲を広げ、その限界に達した戦乱の時代の終盤。政治形態としてはほぼ絶対王政だが、新興国では議会制度が取り入れられたりもしているらしい。
とりあえず、この話にはそこらへんはあまり関係ないので割愛。

1)通貨:
通貨は1クルダ=20ルカ=1000ガニー/1ルカ=50ガニー
1ガニーは20円ほど。
1ルカは1000円ほど。
1クルダは20000円ほど。
平均的な庶民のひと月の所得は5クルダほど。(10万円)
独り暮らしの家賃はだいたい1クルダ。故に基本的に数人が一部屋に寝泊まりする。

2)数の表記:十進法。
3)時間:(ややこしくするつもりはないので、特別な設定無し。つまり、60秒=1分、60分=1時間、24時間=1日)
4)度量衡:(ややこしくするつもりはないので、特別な設定なし)。
5)言語:舞台となる国の間では同じ言語が用いられている。

2.人の設定
別段特殊設定はなし。現実世界とほぼ同じ。
名前に関しては基本、「個人名・出身地域名」となり、家名に値するようなものを持っているのは古くからある権力者一族くらいである。
つまり主人公は「テア・ダーレ(ダーレ村のテア)」となる。
他には出身地も判らないような者が、恩人や師の出身地を名乗ったり、所属する組織の名前を付けたりすることもある。
このことから、初対面の人でも大概は名前で呼ばれることとなる。

3.国と民族

ルベイア王国
比較的新興国で勢いがある。3代ほど前から急速に勢力を伸ばしていったが、公正な政治の元、状勢は安定している。現在は無理な領土拡大はせず、内政に精を出している。
国内主要都市の治安は良く支持率も高いが、属国の反抗組織やそれに伴う避難民の問題はなかなか解決しない様子。特に元シドラ国周辺は危険区域と指定するほど荒れており、首脳陣の頭を痛めている。
民間の力を借りた「国立派遣組合」がある。(後述)。
王都はクオード。

シドラ王国
正式な名前はダイ・シドラ。
王位継承権が女に限られていたため、女王国とも言われる。
隣国ルベイアとの戦争の切っ掛けはルベイアに嫁いだ第二王女が死んだことから。これは戦争終結間際に、本当に予想外の事故であったことが発覚している。
王都へ攻め込まれ、女王は自殺。官吏は王都に火を放った。ルベイア側は本来、国そのものまで滅ぼす気はなかったが、都として国として機能しなくなったために吸収した。
この戦争で多くの捕虜、あるいは保護対象者がルベイアへ連れ去られたが、908年の恩赦で殆どが解放されている。
古くからある王国で、数々の遺跡を残す。古代も女性上位だったようで、大地母神が広く祀られている。基本的に閉鎖的な国であったため、謎が多い。
シドラの純血民族は銀髪・青い目を主とする。

[ 特殊設定の解説 ]

1.国立人材互助組合(通称:派遣組合)
冒険系ファンタジーにお約束の「ギルド」と現実の派遣会社を足して二で割ったような組織。
あくまでルベイア国内の新設組織であり、他国には全く影響力がない。国内でも地方には分所すらない。
もともとは王都の民間組織であったが、その活躍と支持の高さ、それに反する人手不足と活動限界に国が目を付け、公の組織として国の保護を受けることとなった。そのぶん敷居は高くなったが、安全性が飛躍的に向上し、設立(907年)より約10年経た今では、その利便性からかなりの信頼と支持を受ける。
活動員は、バイトのような「登録員」とメインで活動する「組織員」に別れる。
登録証明書には特技やそれまでの主な活動内容、場合によってはランクが表示されている。
ランクは特殊技能や総合に別れているが、あくまでも目安でありそれにより受けられる仕事への制限や報酬以外の特別待遇はない。ただし、信用問題が取り沙汰されるため、依頼難易度に比べ技能の低い者は当然請負を断られることもある。


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