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 あとがき

 ここまで読んでくださった方、長い話にお付き合いいただきありがとうございます。
 いろいろ内容に詰め込んだ結果、作品の主軸がふらふらしてしまったなと、誤字脱字チェックのために読み返していて作者自身感じておりました。根気よく読み続けて頂いた方には感謝します。
 
 本編はこれで終わりですが、そこで語られることの無かった因果関係がそこかしこに残っています。同じ陰謀ものでも第一作の「瑕疵」の方は頻回に視点を変えて敵側の話も盛り込んでいたため、「実は主人公は知らなくても読者は知っている」情報が多く提示されていました。
 今回は都合上、殆どを主人公視点から話を語りました。その為、過去に一体どういう経緯があって現在に至ったのか、という部分が非常に曖昧なままになっています。歴史は残されたものの断片から推測を重ねて組み立てるもので、その時にそれに関わった者の機微などは蚊帳の外です。そうした意味で、敢えて本編では推測程度で終わっています。
 また、本編はクリスティンとクリストファー、つまり「クリス」の物語であったため、「クリス」の退場とともに幕を引いています。
 
 深読みしない限りどうでもいい話ですが、作者自身が読んでいてすっきりしない部分を、後日談という形で補完します。
 実質後一話、後日談という名の長い一話のお付き合いをお願いします。無糖が微糖になります。


 次の話はどうしようかと考案中です。
 それでは、またの機会に。


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