[　主要登場人物　]

18歳。163cm。本作品の主人公。
キナケスの王女ディアナと共に亡命先より帰国した、ディアナの侍女。医師（正確には薬師）でもある。
先天性の魔力不均衡症候群を患う。通常は生きることの出来ない魔力生産能力ゼロ、0-8-9型（用語解説参照）であるが、他の物質（生物、鉱石など全て）から魔力を吸収することのできる特殊能力を持った為に生き延びた。
キナケスへは、ディアナに誘われてその研究を行うことが目的でやってきた。

19歳。172cm。蜂蜜色の髪と赤茶の目を持つ美女。キナケスの王女であり、現王の異母兄妹。
王の要請により、亡命先から帰国した。母親はキナケスの名門・グリンセス家出身。
優秀な魔法使いで、魔法レベルは7。
アリアの秘密を知っており、それについて様々に協力を行っている。

22歳。169cm。栗色の髪と黒い目。ディアナの侍女でアリアの同僚。
ディアナがイースエントに亡命したときからのお付きであり、イースエントの貴族の娘。
非常に噂好きだが口は堅いようで、アリアがただの侍女でないと勘付きつつも知らぬ振りをしていてくれる。

28歳。175cm。赤い髪と紫の目が特徴。キナケスの王子であり、現王の実弟。
内乱時より兄王を助け、母親の出身であるエルスランツの家と領地を守った勇猛果敢な騎士。現シクス騎士団の団長を務める。
魔法は使えない上に比較的小柄だが、剣の腕と指揮能力は超一流。

30歳。178cm。プラチナブロンドの髪と空色の目。
セーリカ出身で、元はセーリカ騎士団に所属していたが、魔法使いの才能があると判った途端に転向。現在は王都の魔法院の所長を務める。
ほぼどんな魔法でも使いこなせる優秀な魔法使いであり、レベル8の力の持ち主。
魔力不均衡症候群で妹を亡くしており、その治療法を見つけるために研究を行っている。
フェルハーンとは、魔法院の復興と王都の整備を通じて知り合った。

21歳。172cm。。薄い黄色の髪と茶色の目。
ザッツヘルグ領主の妾腹の次男。ザッツヘルグ領で領地の運営に携わっている。
穏和だが、単純な人物ではない様子。

26歳。188cm。黒髪に灰色の目。
エルスランツ出身で、現シクス騎士団の騎士で中隊長。剣の腕に加え、非常に優秀な魔法使いでもあり、単体戦闘能力は国内トップクラス。魔法レベルは6と平均的だが、魔法式の構築に優れ、幅広く魔法を使いこなす。
非番の時は、魔法院によく出入りしている。
フェルハーンとは、エルスランツ騎士団時代からの知り合い。

[　その他の登場人物　]

50音順。比較的主要な人物は赤字。

アレキス・ゼーテ
　グリンセス騎士団団長。無口で陰鬱な印象の騎士。36歳。

イデア・グラッセ
　王都エンディラの市場で店を開いている女性。波打った長い黒髪、茶色の目。33歳。

イライザ・ローエル
　ローエル領主。女性。故第一王子ウエルトの母親の姪（弟の娘）。堅実に領地をまとめる。48歳。

ウエルト・ローエル・クイナケルス（故）
　先王ホランツの第一王子。即位直後に暗殺される。享年39歳。

ウルラ・フランジ
　コートリア騎士団副団長。ローエル出身の女騎士。剣技も一流だが、参謀に近い。焦茶の髪に深緑の目の背の高い女性。32歳。

エレンハーツ・マエンティア・クイナケルス
　先王ホランツの第二王女。母親は属国マエント出身。病弱で離宮に籠もる美しい女性。ディオネル（故人）の姉。薄い金髪、緑の目。35歳。

エルマン・チャック
　宮廷魔導師。魔法レベル8。魔法研究よりも地位を確保しておくことに執心している。52歳。薄い緑の目、禿頭。

オリゼ・アデルマ
　ティエンシャ騎士団団長。姉御肌で大雑把。気の短い蓮っ葉な女性。セーリカ騎士団長とは犬猿の仲。34歳。

ヴェロナ・グリンセス
　前グリンセス領主の妾腹の長女（故人）の娘。ディアナの従姉妹。ドマーク・グリンセスの娘の侍女。16歳。眼が細くややぽっちゃりした体型。情報通。

クーラ・ブライ（故）
　ギルフォードの妹で優秀な魔法使い。セルランドに嫁いだシャセンヌの護衛だった。978年にシャセンヌが何者かに襲われたときに「沈黙の魔法」をかけられた。魔力不均衡症候群を患っており、魔力の暴走を食い止めるために自殺。享年24歳。

クルーズ・シャイマン
　ルエッセン騎士団団長。小男だがかなりの豪腕で、弓の腕は国内一。気は弱いが判断力は確か。45歳。

コーネル・ザッツヘルグ
　ザッツヘルグ領主。故第二王子レーストの母親の兄。ツェルマークとゲイルの父。古狸。57歳。

シャセンヌ（・セーリカ）
　先王ホランツの第一王女。属国セルランド王の妃。第二次内乱の最中、何ものかに暗殺されかかる。このことが第二次内乱にセーリカ領やセルランドが介入する切っ掛けになった。38歳。

シャルド・セーリカ
　セーリカ領主の息子。父親に比べると存在感が薄い。王都の領主館を管理する。中肉中背。薄茶色の髪、焦げ茶色の目。39歳。

ソニア・ジーン
　コートリア騎士団小隊長。弓術の達人。かなりの美女。淡い金髪、緑の目。26歳。

ツェルマーク・ザッツヘルグ
　ザッツヘルグ公の嫡男。王都のザッツヘルグ領主館の管理を行う。社交的で派手好きで目立ちたがり。芸術に造形の深い美男子。金髪、碧眼。28歳。

テイラー・バレイ
　キナケス全軍の総司令官（通称は司令官）。騎士団総団長。やや権威主義で傲慢。51歳。

トロラード・ビアーズ
　コートリア騎士団団長。大男だが気が弱い。野心強く、辺境の騎士団に居るのは不本意らしい。39歳。

ディオネル・マエンティア・クイナケルス（故）
　先王ホランツの第三王子。兄レーストの後即位するが、偏った政策を進めた為国内は安定せず、第二次内乱勃発。その末期にエルスランツ勢により討たれて死亡。享年27歳。

ドマーク・グリンセス
　現グリンセス領主。46歳。ディアナの母親の兄（ディアナから見て伯父）。

ドミネート・エルスランツ
　エルスランツ領主。現王やフェルハーンの母親の従兄弟（父（前エルスランツ公）の弟の息子）。明るい朱の髪、蒼い目。52歳。

ナナリ
　魔法院の研究員の女性。既婚。37歳。

ニコラ・セーリカ
　セーリカ騎士団団長。ティエンシャ騎士団団長とは犬猿の仲。規律に厳しく完璧主義。薄い金髪、アイスブルーの目。40歳。

ネイト・ランベルグ
　シクス騎士団の古株。中隊長。珍しく剣でなく槍を使う騎士。黒髪、茶色の目。ややごつい。37歳。

ハインセック・エルスランツ・クイナケルス
　982年時点でのキナケス国王。内乱で疲弊した国土の回復に追われる多忙な王。濃い赤茶の髪、深緑の目。39歳。

ヒュージ・カスバ
　ローエル騎士団団長。穏やかなベテラン騎士。48歳。

ヒュブラ・ロス
　元エルスランツ騎士団副団長。第一次内乱終了後、ハインセック幽閉を期に引退。その後離宮の警備騎士として雇われ、エレンハーツ専属の護衛となる。ミリム・アスタール（故人）の友人。知的で深みのある美丈夫。黒を帯びた黄金色の髪、藍色の目。37歳。

フロイド
　魔法院の研究者。39歳。

ブライヤ・ディー
　エルスランツ騎士団団長。剛毅な大男。赤銅色の髪、黒い目。43歳。

マリク・フェロー
　シクス騎士団中堅。小隊長。馬術にかけては騎士団一の実力を誇る。茶色の髪に緑の目。ローエル出身の小柄な騎士。33歳。

ミリム・アスタール（故）
　前の魔法院の所長。ギルフォードの師。ヒュブラの友人。魔法使いの身体の仕組みや魔力不均衡症候群の研究を行っていた。現在キナケスで常識とされる魔法の基礎はミリムが組み立てたもの。978年に突如病死する。享年56歳。

メルデ・リンゼ
　タラント騎士団団長。冷静沈着で凜とした印象の女性。細剣を操る魔法剣士。32歳。

ユラン・ティエンシャ
　ティエンシャ領主。のんびりしたお坊ちゃま風。だが何故か領内は安定している。騎士団長とは幼なじみ。黒髪、茶色の目。36歳。

ヨゼル・バグス
　シクス騎士団副団長。中肉中背の特徴のない男。剣の腕は並だが、堅実で隙のない仕事ぶりを団員からは信頼されている。髪の毛が薄くなっているのが気になりどころ。アッシュの上司。41歳。

リード・アドラス
　エンデ騎士団団長。斧を得物とする大柄な騎士。男性的な美丈夫。36歳。濃い金髪、黒い目。

リュンデル・グリンセス
　グリンセス領主の弟。38歳。ディアナの母親の弟（ディアナから見て叔父）。

ルフタール・セーリカ
　セーリカ領主。セルランドに嫁いだシャセンヌ姫の母親の兄。円熟した感のある古くからの政治家。61歳。

レースト・ザッツヘルグ・クイナケルス（故）
　先王ホランツの第二王子。第一次内乱を制するが、即位二年後に事故で他界。享年37歳。

レダン・フェイツ（故）
　アッシュの魔法の師。971年に死去。享年50歳。

レフェン・レーデ
　クレランツ騎士団団長。44歳。

ログエル・ザッツヘルグ
　ザッツヘルグ騎士団団長。ザッツヘルグ領主の遠縁。長身で怜悧な印象を持つ。黒髪、琥珀色の目。40歳。

▼ネタバレになるので見ない方が良い人物（ほぼ登場順）

ザザ
マエント兵。国境警備団に所属。
オービー・ルッツ
ティエンシャ騎士団員。セーリカ出身。